自力と他力

五木 寛之

真の絶望から発する思想
今を生き抜く指針を問う

俗にいう「他力本願」とは正反対の思想が、真の「他力」である。真の絶望を自覚した時に、人はこの感覚に出会うのだ。

自力と他力
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 748円(税込)
  • Cコード:0115
  • 整理番号:い-79-3
  • 刊行日: 2014/02/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-43139-4
  • JANコード:9784480431394
五木 寛之
五木 寛之

イツキ ヒロユキ

932年福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。編集者、作詞家、ルポライター等を経て、66年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門』(筑豊篇他)で吉川英治文学賞を受賞。2002年に菊池寛賞を、英語版『TARIKI』が2002年度ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を、04年には仏教伝道文化賞、09年にはNHK放送文化賞、10年『親鸞』が毎日出版文化賞を受賞。主な著書に『辺界の輝き』(沖浦和光氏との共著)、『仏教のこころ』『自力と他力』『サンカの民と被差別の世界』『隠された日本』シリーズ(以上、ちくま文庫)『戒厳令の夜』『大河の一滴』、『他力』等がある。

この本の内容

俗にいう「他力本願」、人まかせの考え方とは正反対の思想が真の「他力」である。人に頼ることはできない、そして、自分の限界もはっきり見えた、そんな絶望のどん底を自覚した時に、人は「他力」の感覚に出会うのだ。二つは相反するものではなく、他力とは自力を呼びさまし育ててくれるもの、「自力の母」なのである。「仏教のこころ」の核心をつづり、今日を生き抜く指針を示した一冊。

この本の目次

他力は「甘えの構造」ではない
他力の風が吹かなければ、ヨットは動かない
他力の思想は、真の絶望から発する
人は歴史を身体に刻みこんで生きる
家の宗教は、個人を超えた記憶につながる
「他力」は二十一世紀のキーワードである
宇宙の時空をつらぬくエネルギー、それが他力の世界
大きな「他力」を感じつつ、「自力」を忘れない
他力は自力の母である
宿命は変えられないが、運命は変えられる〔ほか〕

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