それぞれの道が出会うとき

「わたしの物理学は……」ハイゼンベルク、ディラック、ウィグナーら六人の巨人たちが集い、それぞれの歩んだ現代物理学の軌跡や展望を語る。

物理学に生きて ─巨人たちが語る思索のあゆみ
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,045円(税込)
  • Cコード:0142
  • 整理番号:ハ-28-1
  • 刊行日: 2008/01/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-09127-7
  • JANコード:9784480091277
P.A.M.ディラック
P.A.M.ディラック

ディラック,P.A.M

1902−1984年。イギリス、ブリストル生れ。理論物理学者。1928年に量子力学と相対性原理とを結合した〈ディラック方程式〉を発表し、1933年にはE.シュレーディンガーとともにノーベル物理学賞を受賞。1932年にケンブリッジ大学ルカス教授職に就任、晩年はフロリダ州立大学で過ごした。

L.D.ランダウ
L.D.ランダウ

ランダウ,L.D.

1908-1968年。ソビエト、現アゼルバイジャンのバクーの生まれ。理論物理学者。1962年ノーベル物理学賞を受賞。

E.M.リフシッツ
E.M.リフシッツ

リフシッツ,E.M.

1915-1985年。理論物理学者。ランダウと協同して理論物理学教科書を執筆した。

青木 薫
青木 薫

アオキ カオル

1956年、山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士。翻訳家。訳書に『物理学に生きて』、『アインシュタイン論文選』(以上ちくま学芸文庫)、『フェルマーの最終定理』、『暗号解読』(以上新潮文庫)などがある。

この本の内容

巨大科学が誕生し、さまざまな功罪がもたらされた激動の20世紀。その只中を一人の物理学者として生き、現代物理学を築き上げてきた巨人にとって、科学や世界はどのように映ったのだろうか?本書は、ハイゼンベルク、ディラック、ウィグナーら巨人たちが一堂に会し、物理学者としての生い立ちや、新しい理論が誕生する瞬間の興奮を自らの言葉で語りあった講演録であり、次代の物理学者を目指す若き聴衆に向かって語られた彼らの経験や思想は、世代を隔てた現代のわれわれにもなお多くの教訓と展望を与えてくれる。文庫化に当たり大幅な改訳を施し、巻末には訳者による「物理学とその時代」を付す。

この本の目次

序文 21年を経て(A.サラム)
地上のエネルギーと星のエネルギー(H.A.ベーテ)
理論物理学の方法(P.A.M.ディラック)
理論、批判、そしてひとつの哲学(W.K.ハイゼンベルク)
科学者と社会(E.P.ウィグナー)
物理学に生きて(O.クライン)
ランダウ―偉大な科学者にして教育者(E.M.リフシッツ)

読者の感想

2008.2.17 kiihide

実験から離れないようにしつつ”見苦しい数学”を使って多くの物理的価値のある仕事をしたハイゼンベルグと、物理的側面に集中できるように数学的手法に熟達することが必要と考え、結果的に明快な歴史的名著を残したランダウ。数学に対する姿勢が比較できて興味深かった。

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