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第437号2007年8月目次

表紙裏
[NARA NOTE +1]20・月夜に森で出会った|奈良美智

巻頭随筆
[人間、とりあえず主義]107・エラスムスの言葉|なだいなだ

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今月の立ち読みちくま

東京人の感性 大村彦次郎

 東京の人間に共通した気質とでもいうものがあるとしたら、それはどんなものだろう。  日本橋生まれの谷崎潤一郎は自分の父親を代表とする江戸っ子の特徴として、礼儀正しいこと、実直であること、金銭に淡泊であること、もう一つ見栄坊であることを挙げた。[全文を見る]

名医が語る心の生と死、そして再生 吉田利子

 お尻をおむつでふくらませた幼児がよちよち歩く。歩いては、すとんと転ぶ。転んでは、また前のめりに危なっかしく歩き出し、また転ぶ。
 いったん歩くことを覚えたら、ひとはそうそうは転ばない。でも、そのあとも心は転ぶなあ、と思う。子どもがおとなになっていく。 [全文を見る]

無意味(ナンセンス)とアイデアへの讃歌 有栖川有栖

 本書『わが推理小説零年』は、山田風太郎のエッセイ・随筆から推理小説に関するものをセレクトして編まれている。これまで単行本に収録されなかった文章ばかり、というのがうれしい。仕事の合間に少しずつ楽しむつもりだったのに、読み始めたら最後までページをめくる手が止まらなかった。 [全文を見る]

ファッションとしての読書 石原千秋

  僕は買い物依存症かもしれないと思うことがある。もちろん大学教員の常として裕福ではないから、買えるものには限りがある。何十万円もするスーツとか何百万円もする腕時計を買うわけではない。 [全文を見る]

ファイヤアーベントという衝撃 竹内 薫

 ポール・K・ファイヤアーベント……私がこの偉大な哲学者の著作に初めて触れたのは、今から二十七年も前のこと。私は、大学の二年生で、伊東俊太郎先生(科学史)の講読の授業を取ったのがきっかけだった。 [全文を見る]

『高校生のための哲学入門』を書き終えて 長谷川 宏

 散歩はそう好きではないが、自宅で開いている塾で生徒とつきあうことのない日に、朝から机に向かって本を読んだりものを書いたりしていると、夕方には体を動かしたくなってよく散歩に出かける。買物の必要があると、行きつけの店を通過するような道順を考えるし、そうでないときは、なるべく車と出会うことのない道を選ぶ。歩いている途中で予定外の脇道に入ったりもする。 [全文を見る]

熱い食への探求心 阿部絢子

 食べものに関する書物は多いが、長年の『医心方』研究を通してのこの著書『野菜の効用——『医心方』四千年の知恵から』には、食べものへの熱い思い、深い興味、飽くなき探求心がギッシリと詰まっている。 [全文を見る]

連載
[コピー機が憎い!!]2|津村記久子
[オタク文化の現在]6・オタク密教 vs. 顕教——オタクとサブカルは別の物か?|竹熊健太郎
[青春の光芒 異才・高橋貞樹の生涯]3・序章 水軍の末裔(その三)|沖浦和光
[東京物体]5・ハイセイコー像|大川渉
[小津ごのみ]27・最終回・若き日の小津2 トーキーになってから|中野翠
[絶叫委員会]17・「ありがとう」たち|穂村弘
[往時茫々老人多難日暮日記]12・最終回・バルタン星人と呼ぶ声|石堂淑朗
[古本屋は女に向いた職業|女性古書店主列伝]11 興居島屋 尾崎澄子さん|岡崎武志
[明日への回想]13・ある秘術について|菅野昭正
[ネにもつタイプ]66・D熱|岸本佐知子
[おはよう、水晶——おやすみ、水晶]14・雨上がりの再会|笙野頼子
[八幡の湯]7|山本一力
[真剣外伝]16・群青(第六回)|海道龍一朗

コラム
[『日本の百年』のことなど]1|松本三之介
読者のひろば・編集室から

表紙作品 奈良美智 Hothouse Doll, 2007
表紙・本文デザイン・カット 吉田篤弘・吉田浩美

2008

2007

2006

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