月刊ちくまのご案内です。一部の内容はホームページ上でお読みいただく事ができます。

第448号2008年7月目次

表紙裏
[NARA NOTE +1]31・赤い月 奈良美智

巻頭随筆
[人間、とりあえず主義]118・脳トレーニング なだいなだ

詳しく見る

今月の立ち読みちくま

そして人々の語るにまかせよ  宮部みゆき

 いきなり身内の話で恐縮なのですが、昭和九年生まれの私の母も、名を芙美子といいます。何かの折に自分の名前の書き方を説明しなければならない際、母はいつも、「林芙美子と同じフミコ」ですという言い方をしてきました。 [全文を見る]

実録・二十六歳無職の就職活動  川崎昌平

 大学を出てからこっち、引きこもったり、ニートに身をやつしてみたり、ダラダラとネットカフェ難民をやったりなどしていたわけですが、僕もこの歳になってようやく目覚めたと申しますか、もうこれじゃあやっていけないなと感じまして [全文を見る]

格差社会で損をしているのは誰か?  大竹文雄

 二〇〇五年以降、日本では「格差社会」が社会を描写する際のキーワードの一つとなっている。そのきっかけは、小泉政権の規制緩和政策が日本に格差社会をもたらしたのではないか、という批判だった。 [全文を見る]

「複数のアイデンティティ」を生きるということ  李建志

 「お兄さんの名前はなんていうの?」「李建志(りけんじ)です」「え、なんだって?」「り けんじ、朝鮮人(チョーシンチュ)です」[全文を見る]

逃げ遅れた(!?)ケータイ小説論  斎藤美奈子

 昨年の夏ごろから急にメディアをにぎわわせるようになったケータイ小説。ひとつのキッカケは、二〇〇七年上半期のベストセラーランキング「単行本・文芸」部門の上位をケータイ小説(を印刷した書籍)が占めたことだろうか。 [全文を見る]

セイコの庭へようこそ  鈴木美和

 画文家・大田垣晴子ほど、「普通」の生活をここまであっけらかんと、かつ魅力的に描ける人はあまり見たことがない。 [全文を見る]

ペイターの存在  富士川義之

 十年前に来日した長篇『抱擁』などで知られるブッカー賞作家A・S・バイアットが、ある講演のなかで、自分はイギリス作家であると同時にヨーロッパ作家でもあると語っていたのがとても印象的だった。 [全文を見る]

つた、つた、つた という跫音とともにまれびとは  松浦寿輝に近づいていく  大澤真幸

 私も折口信夫の文章・論考に魅了され、またそこから刺激を受けてきた。二十代の頃、かなり長い折口信夫論を書いたこともある(「まれびと考」『思想のケミストリー』紀伊國屋書店)。だが、松浦寿輝さんがものしたような『折口信夫論』は、私には絶対に書けない。 [全文を見る]

連載
[いにしへ東京歳事記]12・夏も近づき|鈴木理生
[明日への回想]最終回・前途はるかに|菅野昭正
[旅情酒場をゆく]5・まぐろには「太平洋」がよく合う|井上理津子
[東京物体]16・玉川上水わきの玉鹿石|大川渉
[それなりに生きている]11・オスとメスの仁義ある闘い|群ようこ
[平成コメディアン史]11・花登筐さんのこと1|澤田隆治
[大島渚と日本]6・ぞっとするほど美少年|四方田犬彦
[絶叫委員会]28・逆効果的|穂村弘
[オタク文化の現在]17・「マンガ工学部」の可能性|竹熊健太郎
[魚雷の眼]5・筆は一本、批評は十返|荻原魚雷
[ネにもつタイプ]77・海ほたる|岸本佐知子
[ピスタチオ]3|梨木香歩
[グッド・ラック]8|太田治子
[青春の光芒——異才・高橋貞樹の生涯]14・三章(補遺)修羅場を踏んだ三人の活動家|沖浦和光

コラム
獄中の読書]3・死刑囚の手記|蜷川正大
第二十五回太宰治賞 作品募集
読者のひろば
編集室から

 

表紙作品 奈良美智 「名古屋嬢 3」 2008 協力 小山登美夫ギャラリー
表紙・本文デザイン・カット 吉田篤弘・吉田浩美

2008

2007

2006

PR誌ちくま 見本誌のお申し込み

PR誌『ちくま』の見本誌をご希望の方は、以下の方法でお申し込みください。最新号を一部、見本誌としてお送りさせていただきます。
なお、ご購読をご希望の方は見本誌が到着後、同封の郵便振り替え用紙からお申し込みください。
(ご購読料 1年分1000円、2年分2000円、3年分2500円、5年分3500円)

メールでのお申し込み

電話番号:048-651-0053
受付時間:月曜日から金曜日まで
9:00から17:00まで(12:00から13:00までは昼休み)
土・日・祝日と、12月29日から1月5日までは休業

メールでのお申し込み

FAX番号 048-666-4648
FAXをご利用される場合のお申込み用紙はこちらです。