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第446号2008年5月目次

表紙裏
[NARA NOTE +1]29・暗く寂しい夜の夢|奈良美智

巻頭随筆
[人間、とりあえず主義]116・がたがた考|なだいなだ

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今月の立ち読みちくま

「迷路」へ踏み込むための地図  麻木久仁子

 池上彰さんと言えば「週刊こどもニュース」。子ども向けといいながら、その実、大人の視聴者も多かった番組です。と同時に、放送業界内視聴率がとても高い番組でもありました。テレビというのは時間が限られています。ほんの数分で、ニュースのエッセンスをわかりやすく正確に伝えなくてはなりません。 [全文を見る]

正論? いいから黙れよ。  石川忠司

 今回出版された『衆生の倫理』は正真正銘のトンデモ本にほかならない。何しろそこで主張されているのは、「現代社会を生きる衆生(大衆)は道徳的・倫理的に言ってまったくのダメ人間、すなわち乾坤一擲の倫理的な決断がどうしてもできないのだが、彼ら(彼女ら)の『ダメ』さが実はかえって道徳的・倫理的な可能性に通じている」という内容なのだから。 [全文を見る]

場所—トポス—への愛着  加藤政洋

 時おり、故郷とは何かということについて考えることがある。標高千メートル、信州は八ヶ岳の麓に生まれ育ったわたしにとって、養蚕の名残をとどめる一面の桑畑が原風景であった。早いもので、この春には、故郷に暮らした時間と同じ歳月を別の地で迎えることになる。 [全文を見る]

アンドレ・ジッド再訪  二宮正之

 かつて『展望』という創意に満ちた月刊誌があった。その一九五一年四月号が手元にある。薄茶に焼けたざら紙の表紙には、上半分の中央に大きな黒字で「展望」とあり、下に赤く「四月号」、その右に黒で「架空東京会談 毛澤東 ネール キリノ」、左には赤地に白抜きで「ジイド特輯」とある。 [全文を見る]

心の闇は、性の闇  島村麻里

 結婚、老後など、リカ先生おなじみの「〇〇がこわい」シリーズ。今度は「愛と性」である。精神科の外来ではいま、Love & Sexのなにが問題となっているのか。 [全文を見る]

BRAVI!  パラレルワールドの我樂多樂團  大熊ワタル

 チューバを間近に見たことがある人なら頷いてもらえるだろうが、あんなに真鍮をふんだんに使った見事な物体はない。新品のチューバは、貴金属に決して引けを取らない輝きを放ち、人は、夢のように流れるその鏡像に吸い込まれるだろうし、古びたチューバとて、大事に使い込まれたものなら、いぶし銀の味わいがあるというものだ。

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新連載
[ピスタチオ]1|梨木香歩


連載
[いにしへ東京歳事記]10・親の死に目|鈴木理生
[それなりに生きている]9・汚部屋の真実|群ようこ
[オタク文化の現在]15・大学で漫画・アニメ・ゲームを教えるということ|森川嘉一郎
[東京物体]14・雑司が谷 子母神のすすきみみずく|大川渉
[平成コメディアン史]9・大阪のテレビ草創期のこと|澤田隆治
[大島渚と日本]4・競いあう歌、歌。|四方田犬彦
[絶叫委員会]26・おんなのちんこ|穂村弘
[旅情酒場をゆく]4・観光浅草のウラで飲む|井上理津子
[明日への回想]22・忘れがたい日のために|菅野昭正
[ネにもつタイプ]75・金づち|岸本佐知子
[魚雷の眼]3・昔日の客と店主と写真集|荻原魚雷
[おはよう、水晶——おやすみ、水晶]23・カテドラル・ライブラリー|笙野頼子
[グッド・ラック]6|太田治子
[青春の光芒——異才・高橋貞樹の生涯]12・第三章 新しい出会いの時代(その三)|沖浦和光

コラム
[獄中の読書]1・「寝本」|蜷川正大
読者のひろば
編集室から

 

表紙作品 奈良美智
表紙・本文デザイン・カット 吉田篤弘・吉田浩美

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