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第438号2007年9月目次

表紙裏
[NARA NOTE +1]21・夢を刺せ|奈良美智

巻頭随筆
[人間、とりあえず主義]108・小田実の死|なだいなだ

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今月の立ち読みちくま

「釜ヶ崎」化する日本 生田武志

八月発行のちくま新書「ルポ 最底辺 不安定就労と野宿」についてここで触れるにあたって、あるとまどいを覚えている。この本では自分自身の経験について多く触れている。だが、自分がけっして大した仕事をしてきたわけではないことは、よくわかっているからである。 [全文を見る]

ドン・キホーテ状況になっている小説 清水義範

 Kさん。Kさんは私に何かたくらみの大きな、力の入った小説を書いてほしいのだとおっしゃったのですよね。そして、たとえば人間はなぜ宗教を持ち、宗教とどうつきあってきたのか、なんてことを小説にすることはできないでしょうかと提案なさった。 [全文を見る]

近未来を見据えた画期的なやくざ論 猪野健治

 宮崎学の最新刊『近代ヤクザ肯定論』は、サブタイトルに「山口組の90年」とあるように、山口組の初代・山口春吉が淡路島の一漁師から、神戸に流れて沖仲仕の群れに投じ、やがて独立して港湾荷役業山口組を起こして独立、その流れが今日の日本最大のやくざ組織・六代目山口組につながっていく過程を豊富な資料と的確な取材によって描き出している。 [全文を見る]

神とはなくそ 夏石鈴子

「もったいない」という言葉が、近頃「MOTTAINAI!」などと表記されたり、何かのスローガンになり、たくさんの人が笑顔と一緒に大声で叫んだりすると、「あー、ちょっとちょっと」と言いたくてたまらなかった。本来、この言葉を使う時は恥かしがってもらいたい。まずそれがお作法その一だ。 [全文を見る]

翔太と由美の修学旅行 永井 均

『翔太と猫のインサイトの夏休み』の文庫化に際して一文を、とのことでしたが、エッセイのようなものはおしなべて面白くないので、私にとって面白い哲学的問題をいきなり提示してみます。これは、二週間ほどまえ、『翔太と猫のインサイトの夏休み』の第二章を使ってやっていた授業の最中に… [全文を見る]

米沢嘉博の“衝撃”——『戦後少女マンガ史』 唐沢俊一

 その登場を“衝撃的”という言葉で語られる著書はいくつもあるが、『戦後少女マンガ史』(一九八〇)が現れたときの感じが、まさにそれであった。著者の米沢嘉博氏が亡くなり、多くの人がこの本の出現を“衝撃的”だった、と述べているのを聞いて、“わが意を得たり”とニヤついていたのである。 [全文を見る]

注目されるネイチャーライティング 野田研一

 アメリカ文学の中に、「ネイチャーライティング」と呼ばれるジャンルがある。自然を主題とするノンフィクション・エッセイを指す用語だが、一九八〇年代後半あたりからアメリカの研究者の注目を浴び始め、九〇年代に入ると、関連する学会も設立された。 [全文を見る]

新連載
[それなりに生きている]1・四天王寺のカメ|群ようこ
[平成コメディアン史]1・元吉本興業・木村政雄さんに聞く|澤田隆治
連載
[いにしへ東京歳事記]2|鈴木理生
[明日への回想]14・「社会的事実」と「個人的事実」|菅野昭正
[青春の光芒 | 異才・高橋貞樹の生涯]4|沖浦和光
[東京物体]6・岡本太郎像|大川渉
[オタク文化の現在]7〈座談会〉オタク・サブカル・サブカルチャー 竹熊健太郎・伊藤剛・森川嘉一郎
[絶叫委員会]18・現場の弾力|穂村弘
[古本屋は女に向いた職業 | 女性古書店主列伝]12 呂古書房 西尾浩子さん|岡崎武志
[ネにもつタイプ]67・着ぐるみフォビア|岸本佐知子
[おはよう、水晶——おやすみ、水晶]15・夢からの侵攻|笙野頼子
[コピー機が憎い]3|津村記久子
[真剣外伝]17・群青(第七回)|海道龍一朗
[八幡の湯]8|山本一力

コラム
[『日本の百年』のことなど]2|松本三之介
読者のひろば・編集室から

表紙作品 奈良美智 協力 小山登美夫ギャラリー
表紙・本文デザイン・カット 吉田篤弘・吉田浩美

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