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第441号2007年12月目次

表紙裏
[NARA NOTE +1]24・雨ノ日ニ思フ|奈良美智

巻頭随筆
[人間、とりあえず主義]111・教養人と君子|なだいなだ

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今月の立ち読みちくま

科学ブンコという名の反逆  竹内 薫

 科学離れやモノづくりの衰退が心配され始めたのは、いつのことだろう? 私が学生だった頃、科学が描く未来は輝いていた。しかし、今の日本は、科学技術立国と名乗るのも憚られるほど、科学がくすんで見える。
 私は、その大きな原因の一つが「科学読み物」にあると考えている。 [全文を見る]

私の出会った「本の中の矢野健太郎」  瀬山士郎

「エレガントな解答」という言葉は今でこそ数学の一つの特徴を表わす一般的な言葉になってしまったようだが、それが広まるきっかけになったのは矢野健太郎だったらしい。古くからの数学ファンには懐かしい響きを持った言葉であり名前である。筆者と同世代かちょっと下の人なら、「ヤノケン」の名前は… [全文を見る]

将棋(を楽しむの)は難しくない  渡辺 明

 将棋は縦横9×9=81マスの盤に8種20枚ずつの駒を置き、それを交互に一手ずつ動かします。一見、単純そうに思えますが、無限の広がりがあり、奥が深いゲームです。
 と、プロ棋士である私が言うのは宣伝のようで説得力に欠けるかもしれませんが、今日まで多くの人に親しまれてきた、という事実がそれを証明しています。 [全文を見る]

ウソがなくて  谷川俊太郎

 「文は人なり」ということわざがあります。書かれた文章に書いた人の人となりが現れる、という意味だと思いますが、これは文豪と呼ばれるような偉い人の文章について言う言葉だとばかり私は思っていました。ところが華恵さんの文章を読んでいると… [全文を見る]

レミの愛  阿川佐和子

 最近、平野レミさんがまた一段ときれいになった。もともとが、実年齢(よく知らないが)よりはるかに若く見える人であり、その動きの素早さや反応の無邪気さからしてとてもそんなお歳(知らないけど)と思えぬ初々しい人ではあったけれど、それにもまして近頃ますます、若くて美しい。 [全文を見る]

白眉の串田孫一論  清水哲男

 本書は音楽を「着手点」に、萩原朔太郎、北原白秋、宮沢賢治などの詩の世界を読み解いている。といっても、堅苦しい論考集ではない。著者個人の音楽的回想を随所にまじえながら、楽しんで書いている。その雰囲気が、まずは心地よい。 [全文を見る]

半藤一利さんの歴史を見る眼  原 武史

 一九三〇(昭和五)年生まれの半藤一利さんと、六二(昭和三十七)年の私では、年齢にして三十年以上の開きがある。私の父親が三一年生まれだから、ちょうど親子ほどの世代差といえようか。  私はアカデミズムに属している。この世界では、私自身を含めて、他人が書いたものをほめるよりは、むしろ批判するほうに熱を上げることが多い。 [全文を見る]

忠臣蔵嫌いのための『忠臣蔵』  氏家幹人

 江戸時代の史料と関わってもう三十年以上になるが、「忠臣蔵」とは縁が薄い。著書や論文で「忠臣蔵」を論じたおぼえはないし、赤穂事件に関する雑文も、たぶん書いてない。  幼少時から現在まで、映画やTVの時代劇そして歌舞伎で何度もその世界に接しているのに、どうしたわけか…[全文を見る]

連載
[平成コメディアン史]4・芦屋雁之助・確かな“ドサ”の芸(3)|澤田隆治
[東京物体]9・吉田玉男の手形|大川渉
[それなりに生きている]4・犬の気持ち|群ようこ
[いにしへ東京歳事記]5・師走の旗行列|鈴木理生
[明日への回想]17・洋書の夜明け|菅野昭正
[絶叫委員会]21・電車内の会話(男の子同士篇)|穂村弘
[青春の光芒——異才・高橋貞樹の生涯]7・第二章 敗戦・疾風怒濤の時代(その一)|沖浦和光
[オタク文化の現在]10・「キャラ化するニッポン」|伊藤剛
[ネにもつタイプ]70・イ|岸本佐知子
[コピー機が憎い!!]6|津村記久子
[おはよう、水晶——おやすみ、水晶]18・泥まみれの翼|笙野頼子
[真剣外伝]20・群青(第十回)|海道龍一朗
[八幡の湯]10|山本一力

コラム
[「入谷コピー文庫」外伝]2|堀内恭
読者のひろば
編集室から

表紙作品 奈良美智 DON’T CRY!
表紙・本文デザイン・カット 吉田篤弘・吉田浩美

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