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第439号2007年10月目次

表紙裏
[NARA NOTE +1]22・停電した夜●奈良美智

巻頭随筆
[人間、とりあえず主義]109・何をこわがっているのか|なだいなだ

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今月の立ち読みちくま

テロに倒れた映画監督を、待っていた女優 田村志津枝

スターというのはさすがに、キラキラとあまねく光芒をふりまき、その痕跡を長くとどめるものらしい。私は李香蘭の活躍を実際には知らない。それにもともと、華やかな人よりも隠れた異才に興味をおぼえるタチだ。それでもスターの輝きに導かれて、気になっていた人のさらに気になるナゾにまでたどり着いてしまった。[全文を見る]

村林先生への恋文 山口智子

 師と仰げるかたと出会えるということは、なんと幸せなことでしょう。
「村林先生のもとで学びたい!」と、心から沸き起こる衝動に駆られ、先生に弟子入りを申し出て数ヶ月、日に日に私の人生が豊かに美しく仕立て直されてゆく感動は、まさに人生の宝。 [全文を見る]

沖縄の風と光 大原広軌

 この読後感の良さはなんだろう。
 沖縄を訪れた主人公が、不登校の少女と出会ってからの六年余りを描く青春小説『TSUNAMI』は、豚が登場すること、ある場所から突如水が湧き出すことなど、それだけ聞くと、僕のような沖縄贔屓の人間ならずとも、「リテラチャ・デジャビュか?!」と思ってしまいがちだ。 [全文を見る]

花は桜木、男は任侠 氏家幹人

 新渡戸稲造『武士道』(矢内原忠雄訳)の第一五章「武士道の感化」をひらいてみよう。「武士は全民族の善き理想となった」「知的ならびに道徳的日本は直接間接に武士道の所産であった」。著者はさらに「武士道は最初は選良【エリート】の光栄として始まったが、時をふるにしたがい国民全般の渇仰【かつごう】および霊感となった」とも述べている。 [全文を見る]

「いのちはなぜ大切なのか?」に答えはあるか 小澤竹俊

 いのちはなぜ大切なのでしょうか?
 少年による傷害事件、いじめによる自殺などが報じられるたび、子どもたちに「いのちの大切さ」を伝えなくては、という議論が起こります。「いのちの授業」も、いまさかんに行われています。しかし、果たして私たち大人は、いのちの大切さをわかりやすく示すことはできるのでしょうか? [全文を見る]

童貞と学歴 小谷野敦

 このところ、童貞ばやりである。昨年は、『40歳の童貞男』というアメリカのB級映画が封切られたし、今年は「全国童貞連合」会長の渡部伸による『中年童貞』(扶桑社新書)が刊行され、渡部は、三十四歳で童貞だと自称している。 [全文を見る]

「おもろく」なければ学問でない 鷲田清一

 正直なところ、わたしは、「京都学派」を代表する西田幾多郎という哲学者の書き物、とくにその書きぶりになかなかなじめない。悲劇的なまでに「深い」かもしれないが、喜劇的なまでに「軽い」可能性もあるようにもおもう。 [全文を見る]

日本の女性の皆さんへ キム・キヨサキ

 私のはじめての本『リッチウーマン』に興味をもってくださって、ありがとうございます。
 今回、自分がこの本に書いたメッセージや考え方を、最高のタイミングで日本の皆さんにお届けすることができたと自負しています。なぜかって?  [全文を見る]

連載
[それなりに生きている]2・骨盤の不思議|群ようこ
[青春の光芒 | 異才・高橋貞樹の生涯]5・第一章 第二次大戦下の青春(その二)|沖浦和光
[明日への回想]15・途切れた橋の上で|菅野昭正
[いにしへ東京歳事記]3・神無月は更衣|鈴木理生
[平成コメディアン史]2・芦屋雁之助・確かな”ドサ”の芸1|澤田隆治
[東京物体]7・玉の井いろは通りの街灯柱|大川渉
[古本屋は女に向いた職業 | 女性古書店主列伝]13 ベルリンブックス 八木眞菜さん|岡崎武志
[絶叫委員会]19・絶望の宝石|穂村弘
[オタク文化の現在]8〈座談会〉資本とハードでオタクを読む 竹熊健太郎・伊藤剛・森川嘉一郎
[ネにもつタイプ]68・一本の棒|岸本佐知子
[おはよう、水晶——おやすみ、水晶]16・水底からの落下|笙野頼子
[真剣外伝]18・群青(第八回)|海道龍一朗
[コピー機が憎い]4|津村記久子

第二十四回太宰治賞 作品募集

コラム
[『日本の百年』のことなど]3|松本三之介
ちくま学芸文庫 復刊投票2007
読者のひろば・編集室から

表紙作品 奈良美智
表紙・本文デザイン・カット 吉田篤弘・吉田浩美

2008

2007

2006

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