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第444号2008年3月目次

表紙裏
[NARA NOTE +1]27|奈良美智

巻頭随筆
[人間、とりあえず主義]114・フランスの本屋と中古本|なだいなだ

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今月の立ち読みちくま

ホレボレ小津安二郎  山田太一

 小津映画はストーリーやテーマより、なんだか好ましい頑固な「美的秩序の世界」として中野翠さんの前に現われた。
「見ている時はただもう気持よく、すんなりと受け容れてしまうが、よく考えるとヘンなのだ。とても不自然。異様と言ってもいいくらい」 [全文を見る]

手つかずの大海を夢見て  茂木健一郎

 人間を夢中にさせるものはたくさんある。折々の社会の中で、人々の脳を虜にし、時の流れを忘れさせるものが必ず存在する。そのようなものに心を奪われ、あれこれと過ごしているうちにふと気づくと歳月が経ってしまっている。 [全文を見る]

『ダブリンの人びと』 あとがきのあとがき  米本義孝

 やっと、『ダブリンの人びと』(以下、便宜上『ダブリナーズ』)を昨夏になって訳し終わった。二十数年前からこの短篇集を訳そうと思いつつも、なかなかその気分にならなかった。ジェイムズ・ジョイスという名前の大きさに気後れしたのが理由のひとつだ。 [全文を見る]

幸せになろうよ  清水義範

 近頃なんだか、子どもの受験に親が夢中になってのめりこむ、ということがやけに流行しているのをご存じだろうか。親が子のいい進学を望むのはあたり前のことで、そんなのは最近の流行でもなんでもなく、昔から教育ママ、教育パパといって、あったものだよ、と思う人のほうが多いだろうか。 [全文を見る]

熱血博士の破格の授業  いとうせいこう

 植物分類学と言わず、一般の園芸界においても牧野富太郎はカリスマである。そもそも学歴は小学校中退。だがしかし、植物知識の豊富さゆえに、のちに東大で教えるに至ってしまう。
 独学の人。不屈の人。自らを植物の精と呼んではばからなかった人。 九十四歳になるまで精力的に働いたエネルギーの人。 [全文を見る]

連載
[いにしへ東京歳事記]8・海の香り|鈴木理生
[大島渚と日本]2・宴会と配役|四方田犬彦
[明日への回想]20・春の惑い|菅野昭正
[東京物体]12・樋口一葉旧居跡の井戸|大川渉
[平成コメディアン史]7・芦屋雁之助・確かな”ドサ”の芸(6))|澤田隆治
[それなりに生きている]7・お天道さまは見ている|群ようこ
[絶叫委員会]24・エクステ|穂村弘
[オタク文化の現在]13・ハジメテノオト、原初のキャラ・キャラの原初|伊藤剛
[青春の光芒——異才・高橋貞樹の生涯]10・第三章 新しい出会いの時代(その一)|沖浦和光
[旅情酒場をゆく]3・夜の仙台、どぶろく雪見酒|井上理津子
[ネにもつタイプ]73・転職の夢|岸本佐知子
[真剣外伝]23・群青(第十三回)|海道龍一朗
[グッド・ラック]4|太田治子
[おはよう、水晶——おやすみ、水晶]21・タントリック・ツイン|笙野頼子
[八幡の湯]11|山本一力

コラム
[翻訳で出会った作家たち]2・イサク・ディネ|横山貞子
読者のひろば
編集室から

表紙作品 奈良美智 協力 小山登美夫ギャラリー
表紙・本文デザイン・カット 吉田篤弘・吉田浩美

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