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第452号2008年11月目次
表紙裏
[NARA NOTE +1]35 TO HELL AND BACK 奈良美智
巻頭随筆
[人間、とりあえず主義]122・大恐慌とぼく なだいなだ
[テレビ幻魔館]4・政界の御面相 佐野眞一
景気を見る目を養うには 岩田規久男
十月に、『景気ってなんだろう』(ちくまプリマー新書)という本を上梓した。私が文章を書くときのモットーは「わかりやすく」であるが、今回は「ちくまプリマー新書」ということで、いままで以上に、「わかりやすく」を心がけた。 [全文を見る]
建築のハムレット 隈研吾
著者レム・コールハースは、今、世界の建築家のリーダーと目されているオランダの建築家で、三百人のスタッフとともに行う世界各地での旺盛な設計活動のかたわら、ハーバード大学の教授も務め、理論においても、実践においても、彼は突出した活動で知られる。[全文を見る]
「中流の奪い合い」で右往左往する日本 鈴木謙介
二〇〇〇年代の前半を「改革」の二文字で彩った小泉元首相が退陣してから二年あまり。安倍政権、福田政権、そして麻生政権と目まぐるしく変わる政局の中で、政治に求められる役割も迷走している。[全文を見る]
感得する美術史 大竹昭子
森村泰昌さんは世代的には団塊のはじっこに引っかかっていて、ヘルメットをかぶった学生が「シュプレヒコール!」なんて叫ぶ口調も耳に残っている世代のはずなのだが、なぜかそういう感じがしない。[全文を見る]
越境する詩人の生涯 石井洋二郎
モンテビデオといえばウルグアイの首都、日本から見ればほぼ地球の正反対にあたる。残念ながら私自身はまだ行ったことはないが、現地を訪れたことのある人によれば、南米とはいってもずいぶん西欧的な雰囲気が濃厚に漂う都市であるという。[全文を見る]
消えた出版社を追って 内堀弘
掌にのるほどの小さな詩集の奥付に、ボン書店という名前を見たのは、もう二十年以上も前のことだ。
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梶井基次郎・全集未収録書簡発表にあたって 小西玄洋
「四五日前中学時代同学年だつた男で、今大学の英文科へ行つてゐる友達が不意に訪ねて来まして、あんまり思ひがけないので驚いたのですが……」と梶井を驚かせたうえ、「伊豆の踊子を案内記にして天城を越える積り」だった父小西善次郎と谷一郎は、昭和二年の十一月初めに、伊豆湯ヶ島温泉湯川屋に滞留中の梶井の前に姿を現した。[全文を見る]
梶井基次郎・全集未収録書簡
お葉書有難う、あの翌日は朝から雨だったので天城越はどうなっただらうと思ひながら十一時頃まで寐てゐました、その日のうちに一度訪ねてゆかうと思ってゐたのですが雨のなかを億劫でもあり、それに身体の調子も悪かったので、一日中床に就いてゐました。[全文を見る]
連載
[いにしへ東京歳事記]16・鳩屋|鈴木理生
[「むふふ」の人]2・「和」をめざす躍動的「没主観」|玄侑宗久
[それなりに生きている]15・ネコもいろいろ考える|群ようこ
[旅情酒場をゆく]7・鞆の浦、酔仙郷のほろ苦さ|井上理津子
[東京物体]20・正岡子規記念球場の句碑|大川渉
[大島渚と日本]10・なぜ映画を撮れないのか|四方田犬彦
[オタク文化の現在]21・漫画図書館計画—森川嘉|郎
[絶叫委員会]32・だっちだっち|穂村弘
[青春の光芒 — 異才・高橋貞樹の生涯]18・第四章「高揚」から「失意」へ(その四)|沖浦和光
[農村青年社事件]4・女性アナキストの像(その一)|保阪正康
[ネにもつタイプ]81・やぼう|岸本佐知子
[ピスタチオ]7|梨木香歩
[グッド・ラック]12|太田治子
コラム
[偶然の旅人]1・「不運な女」|姜信子
読者のひろば
編集室から
表紙作品 奈良美智 協力 小山登美夫ギャラリー
表紙・本文デザイン・カット 吉田篤弘・吉田浩美
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