筑摩書房 INFORMATION&TOPICS
10.08.31
内田樹さんの「タツル・ペーパー」ダウンロードできます。
「タツル・ペーパー」は、内田樹さんの魅力をもっとお伝えしようと、
7社の担当編集者が集まって、書店員さんとともに作成した小冊子です。
ダウンロードしてお読み頂けるよう、特設ページを作りました。
筋金入りのタツラーの方はもちろん、
内田樹さんをよく知らないという方も、ぜひご覧下さい。
「タツル・ペーパー」 詳細はこちら
10.08.25
第26回太宰治賞の受賞式レポートをアップしました
10.08.17
「ほむほむ新聞」(穂村弘『絶叫委員会』番外編収録)配布中!
10.07.19
【一部が閲覧可能】 鈴木亘『年金は本当にもらえるのか?』(ちくま新書)
2010年7月刊のちくま新書、鈴木亘『年金は本当にもらえるのか?』の一部がこちらで読むことができます。
本書は、年金に関する疑問に答える形式をとっており、以下に、Q1「とかく複雑で難しいという印象がある年金制度ですが、私のようなまったくの「シロウト」でも理解できるのでしょうか?」を掲載いたしましたので、ご覧いただければと思います。
Q1 とかく複雑で難しいという印象がある年金制度ですが、私のようなまったくの「シロウト」でも理解できるでしょうか?
†「シロウト」でも十分理解できます
はい、もちろん大丈夫です。年金制度の本質や問題点を理解すること自体は、実は意外に簡単なことで、私は、小中学生でも十分に可能だと思っています。この本をゆるゆるとナナメ読みする程度でも、あなたは日本の年金制度について、日頃、新聞や雑誌をにぎわしている記事をスラスラと読むことができるようになるでしょう。また、わが国の年金制度をどのように改革すべきなのか、政府の提示する改革案をどう評価すべきかという点についても、テレビやラジオに出てくる「評論家」「専門家」とだいたい同レベルの議論が可能になるはずです。つまり、本当はそれぐらい容易なことなのです。
しかしながら、確かに現在、ほとんどの国民が、年金制度はとても複雑で難しい、とても自分には理解できる代物ではないと感じているようです。将来の年金に大きな不安を感じつつも、結局は官僚や専門家といった「クロウト」に任せるしかないと思いこんでいる人が多いのです。なぜなのでしょうか。
†年金制度が難しく複雑に感じられる理由
まず第一に、わが国の年金制度は、職業別に分かれており、運営方法や仕組みもバラバラで、すっきりと整理されていません。たとえば、自営業とサラリーマンで、支払う保険料額も異なれば、受け取る年金額も異なります。また、なぜかサラリーマン家庭の専業主婦は、まったく保険料を支払わずに年金を受け取ることができます。そのほか、生まれ年によって年金額が異なったり、付加的な年金や加算が世代によってあったりなかったりするなど、矛盾や例外に満ち、とにかく複雑な印象を与える制度になっています。
第二に、制度がコロコロと短期間に変わりすぎます。そのため、かつて年金制度を勉強したという人も、最新の制度がどうなっているのか、すぐに分からなくなってしまいます。また、改革によって制度変更が適用される人と適用されない人がいるなど、複数の制度が並存して複雑です。
第三に、わが国の年金制度には専門用語が多く、また言葉が難しすぎます。新聞や雑誌に書かれている記事をちょっと読もうとしてみても、すぐに、「マクロ経済スライド」、「所得代替率」、「有限均衡方式」等、何やら難しそうな専門用語が立ちはだかります。
第四に、マスコミによって、年金問題・年金改革に対する意見が異なり、180度違うこともしばしばです。たとえば、「国民年金の未納者が4割に上っており、年金制度は空洞化して危機に瀕している」という論調の新聞もあれば、「未納率がいくら高くても、将来、本人が年金をもらえなくなるだけなので年金財政には影響せず、現状制度のままで問題ない」と書く雑誌もあります。マスコミに出てくる専門家の間でも、「年金は近い将来破綻する」という人がいるかと思えば、「年金財政は絶対に破綻しないので安心だ」と唱える人もいます。
いったい、国民は誰を信じればよいのでしょうか。厚生労働省の官僚や政治家も、旧社会保険庁のスキャンダルや年金記録問題の対応振りから分かる通り、自分に都合の悪いことは隠蔽し、「大本営発表」並みの情報操作を行なうので、もはや信頼できる存在とはいえません。こうしたことが重なって、国民の間に、年金制度はとても「シロウト」が理解できる問題ではないという雰囲気が醸成されているのでしょう。
†制度がコロコロ変わる背景
さて、本書では、このように複雑に見える年金制度について、18個のQ&Aを通じながらわかりやすく解説してゆくつもりですが、ここではまず、どうして日本の年金制度がこのように「シロウト」が近づき難いものになってしまったのか、その「背景」にあるものを考えてみましょう。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ではありませんが、正体(背景)が分かってしまえば、それまで恐れていた物事も案外、大したことではないことが分かります。このうち、年金制度が職業別にバラバラで整理されていない点については、次のQ2で詳しく触れますので、まずは、制度が頻繁に変わる背景について説明します。
わが国の年金制度がコロコロ変わるのは、一言で言って、頻繁に改革が必要になるからです。ではなぜ、頻繁に改革が必要となるかといえば、わが国の年金財政(保険料や税の収入と、受給者に支払う年金額の支出のバランス)が近年、予想を上回るペースで悪化の一途を辿っているからです。わが国の年金制度は、2004年の前回の年金改正まで、5年に1度、財政状況のチェックを行い(これを「財政再計算」と呼びます)、そのチェックで年金財政が将来維持できないことが分かれば、直ちに年金改革を行なわなければならないという法律となっていました。
年金財政は、Q6で詳しく説明する通り、経済情勢が予想外に悪化したり、少子高齢化が予想以上に進展したりすると、将来まで制度を維持することが困難になります。そして、バブル崩壊以降のこの「失われた20年」余り、常に経済情勢は予想以上に悪化し、少子高齢化も厚生労働省の甘い見通しを裏切って進展し続けました。
このため、5年に1度、国民に大きな負担を強いる年金改革を実施し続けなければなりませんでしたが、毎回、一本調子で保険料引上げばかりを行っていては、マスコミや国民の逆鱗に触れてしまいます。そこで、近年の改革では、年金の支給開始年齢(年金を受け取り始める年齢)を60歳から65歳に引上げていったり(1994年、2000年の年金改正)、年金の給付額をカットしたり(2000年、2004年の年金改正)、保険料の代わりに国庫負担(つまり将来の税金のこと)を引上げたり(2004年の年金改正)、今ある積立金を早期に取り崩したり(2004年の年金改正)と、改革手段の種類を増やしてきました。これらはすべて国民にこれまで以上に負担を強いる改革です。改革手段の種類は多いものの、本質的には皆同じことなのです。
なぜならば、年金財政を建て直すということは、年金財政の赤字を解消するということですが、赤字というのは要するに、収入よりも支出が多いという状態です。年金財政にとっての収入は保険料と税金です。一方、支出は、現在の年金受給者に支払う年金給付額です。赤字を減らすためには、まず、収入を増やせばよいわけですから、保険料を引上げたり、税金投入額を増やしたり、将来のための虎の子の積立金を取り崩してしまえばよいことになります。赤字を減らすもう一つの方法は、支出を減らすということですから、給付カットをしたり、支給開始年齢を引上げて、給付する対象を絞ればよいのです。
実は、これだけ多くの改革手段がとられた背景には、その必要性もさることながら、国民の批判を和らげるために、様々な変化球で国民の目先を変えるという意図が大きかったものと思われます。そして、まさに厚生労働省の官僚たちの意図通り、国民の多くはその複雑さに思考停止となり、あまり大きな反対をしなかったのです。
また、もう一つ複雑な印象を与えるのは、改革が行なわれると、制度変更が適用される人とそうでない人が分かれるということです。一般に、改革前に既に年金受給者であった人は、改革で不利益が生じないように、改革後の制度が適用されないことが多いようです。もしくは、不利益にならないように、補償措置や激変緩和措置が取られます。このため、生まれ年によって適用されている制度が異なったり、例外措置が生じることになります。これまでたくさんの改革が行われていますから、それだけ多くの制度が生まれ年ごとに異なって並立していることになり、例外だらけで大変複雑な印象となります。
しかしながら、あなたが社会保険労務士や社会福祉士の国家資格でも取ろうと思わない限り、こんな複雑な例外規定をいちいち覚える必要はありません。自分の世代が適用されている制度だけを覚えて、自分より年上の世代に対しては「改革が少なかったから得な制度がいろいろ残っていていいな」、自分より年下の世代に対しては「改革が多いから損な制度に変わっていて大変だな」と思えば、それでまず困ることはないでしょう。
†難解な専門用語が乱発される背景
次に、高度で難解な専門用語が乱発される背景を考えましょう。実は年金制度や年金改革がこれほど難しく専門用語で彩られるようになったのは、ごく最近のことと言ってよいでしょう。日本の年金制度は5年に1度改革を行ってきましたが、ここ3回、つまり15年ほどの間に急激に複雑怪奇なものなってきました。
特に、前回の改正である2004年改正は余りにひどく、「マクロ経済スライド」、「有限均衡方式」といった名前からでは内容がまったく想像できない仕組みが数多く新設されました。Q13で詳しく説明するように、実態からみると「マクロ経済スライド」は単なる「給付カット」と呼ぶべきものですし、「有限均衡方式」は「積立金の早期取り崩し」に他なりません。
しかし、「給付カット」や「積立金の早期取り崩し」などと不用意に易しい言葉を使ってしまっては、マスコミや国民が大騒ぎをし、ひょっとすると2004年の金改正法案は廃案に追い込まれたかもしれません。実際、2割の給付カットをそのまま表現してしまった1999年の年金改正法案は大反対にあって、法案通過が1年近くも延びて、2000年にようやく法案が成立するという混乱ぶりでした。このため、これに懲りた厚生労働省の官僚たちが、不必要に制度を複雑化し、反対が出そうな改革には、マスコミや国民が関心を持たないように難しい言葉で「武装」するようになったのです。
また、厚生労働省の官僚たちは、2004年改正で、「このマクロ経済スライドという仕組みを導入すれば、年金財政は自動的に安定するので、法律に定められた5年の1度の年金改革が必要なくなりますよ」と、年金のシロウトである旧与党の政治家たちを説いてまわり、5年に1度の改革を義務化していた法律文を削除してしまいました。Q13で説明するように、このマクロ経済スライドが年金財政の自動安定化装置であることなど真っ赤な嘘であることが後に判明しますが、後の祭りです。
そして、現在、年金財政は再び維持不可能な状態にありますが(Q6)、年金財政をこまめに建て直すという法律がなくなったため、年金財政の改革は先送りされ、今後長期間にわたって問題を放置し続けることが可能となってしまいました。
厚生労働省の官僚たちにしてみれば、5年ごとに国民に負担を強いる年金改革を実行することは、大変な苦難・ストレスでしょうから、改革を義務化している法律を削除することは、長年の悲願であったことでしょう。しかしながら、それは年金制度を将来まで維持し、子孫に安易な負担先送りをさせないために、いわば必要不可欠の法律だったのです。
国民は、不必要に難解な専門用語のために、官僚たちに「まんまとしてやられた」というわけです。いつまでもシロウトの立場に甘んじている国民は、こうして知らず知らずの間に不利益を被るのです。今からでも遅くありません。本書で年金制度、年金問題の知識を身につけ、国民の側も「武装」しようではありませんか。
『年金は本当にもらえるのか?』
鈴木亘・著
10.06.07
【締切迫る】かえる食堂の小さな暮らしシリーズ 読者プレゼント
かえる食堂の小さな暮らしシリーズの刊行を記念して、素敵な読者プレゼントをご用意しています。
3冊をすべてお求めくださった方に、抽選で合計120名様にプレゼントをさしあげます。
A賞 刺繡付きの袋に入ったかえる食堂オリジナル季節のジャム 20名様
B賞 かえる食堂オリジナルポストカードセット(非売品) 100名様
松本朱希子 かえる食堂の小さな暮らしシリーズ
『かえる食堂のお弁当』 詳細
『かえる食堂 好きな素材と台所道具で』 詳細
『かえる食堂 ちいさな刺繡』 詳細
【応募方法】かえる食堂の小さな暮らしシリーズ3冊の帯袖のマークを3枚集めて、はがきに貼り、ご希望の商品(A、Bどちらか)、郵便番号、住所、指名、電話番号を明記のうえ、下記までお送り下さい。
※応募はがきに記載された個人情報はプレゼントの発送以外に使用することはありません。
【締切】2010年7月末 発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます
【応募先】〒111-8755 東京都台東区蔵前2-5-3 筑摩書房 かえる食堂プレゼント係


10.03.30
第26回太宰治賞 最終候補作品発表
最終候補作品はこちらをご覧ください。
受賞作(優秀作)は2010年5月に
筑摩書房ホームページ上とPR誌「ちくま」(6月号)誌上で発表いたします。
10.01.14
【twitter】はじめました
![]()
筑摩書房はtwitterにアカウントを開設いたしました。
筑摩書房twitter
※ユーザー名は「chikumashobo」です
今後は、ホームページとともに、
twitterでも、新刊・売れ筋・イベント情報などを発信していきますので、
興味のある方はぜひ「フォロー」をお願いします。
贈呈式は来年1月28日、東京・内幸町の帝国ホテルで開かれます。
『コミュニティを問いなおす ─つながり・都市・日本社会の未来 』 詳細
09.11.27
「里山」を提唱した森林生態学者・四手井綱英さん逝去
「里山」という言葉の生みの親で、日本の森林生態学の草分けだっ た京都大名誉教授で京都府立大学長も務めた四手井綱英(しでい・ つなひで)さんが11月26日、肺炎のため亡くなりました。97 歳でした。葬儀は近親者だけで営まれるとのことです。
『もりやはやし』詳細
09.11.13
太宰賞の〆切、12月10日です
第26回太宰治賞の〆切は2009年12月10日(木)です。
残り1ヶ月を切りました。応募予定の方はお急ぎください。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
09.09.11
ちくま新書が15周年を迎えました
09.09.02
100万部突破!『思考の整理学』
09年8月31日、59刷り目の重版をもって累計発行部数が101万部となり、
1986年刊行以来、23年目にしてミリオンセラーを達成しました。
1枚のポップを機に2007年以降の2年半の間に重ねた80万部の増刷が
本書を一気にミリオンセラーにまで引き上げることとなりました。
出版不況と言われる中、四半世紀前に書かれた学術エッセイが
このような現象を生んだことは「事件」といえるかもしれません。
今後も引き続きご注目ください。
09.08.28
宮沢賢治賞受賞 吉本隆明さん
09.08.28
小林秀雄賞受賞『日本語が亡びるとき』
09.07.24
第25回太宰治賞の受賞式レポートをアップしました
09.07.23
『つむじ風食堂の夜』が映画になります
09.06.29
『チェーホフ全集12』復刊のお知らせ
長らく品切れ状態だった『チェーホフ全集12』を緊急復刊いたしました。
村上春樹著『1Q84』(新潮社)の作中で多数引用されている「サハリン島」を全篇収録しています。
詳細はこちら
09.05.11
第25回太宰治賞受賞作が決定いたしました
2009年5月11日(月)午後6時30分から、第25回太宰治賞(筑摩書房・三鷹市共同主催)の選考委員会が開かれ、厳正な選考の結果、受賞作が以下の通り決定いたしました。
第25回太宰治賞受賞作
「だむかん」 柄澤 昌幸
詳しくはこちら
09.04.24
4月24日は植物学の日
09.03.27
第25回太宰治賞 最終候補作品発表
09.01.15
天童荒太さんが第140回直木賞受賞!
おめでとうございます!!
*文藝春秋ホームページ「直木賞最新情報」はこちら
*筑摩書房刊の天童荒太の本
『包帯クラブ The Bandage Club』 ちくまプリマー新書
『包帯クラブ』は『悼む人』と同じテーマを持った作品だと、天童さんは語っていらっしゃいます。(天童荒太×松田哲夫対談)
ぜひ併せてお読みください!
09.01.15
津村記久子さんが第140回芥川賞受賞!
おめでとうございます!!
*文藝春秋社ホームページ「芥川賞最新情報」はこちら
*記者会見のもようはこちら
*筑摩書房刊の津村記久子の本
・デビュー作
『君は永遠にそいつらより若い』(「マンイーター」改題)

・最新作
『アレグリアとは仕事はできない』
08.11.28
翔太と猫のインサイトの夏休み
08.11.26
新刊お知らせメール登録開始
「新刊お知らせメール」の配信が始まります。
「新刊お知らせメール」を受け取るには、
受け取りたい新刊情報のジャンルとメールアドレス(PC用のみ)を登録するだけ。
登録内容の変更、解除も簡単です!
登録画面はこちらです。
08.11.26
筑摩書房ホームページ2周年
2周年を記念して、トップページなどをプチリニューアルしております。
また、読者の皆様にいち早く新刊情報をお届けできるよう、
「新刊お知らせメール」のサービスも開始いたします。
今後もより使いやすいサイトを目指してまいりますので、ぜひご活用ください!










